大室晃子

東京生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学卒業。在学中に、「モーニング・コンサート」に出演し、藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。同大学院修士課程を経て渡独。フライブルク音楽大学を最優秀の成績で卒業後、バーデンビュルテンベルク州立銀行より奨学金を得て、シュトゥットガルト音楽・表象芸術大学大学院に進む。同大学院ソリスト課程を首席で修了し、国家演奏家資格を最優秀の成績で取得。シュトゥットガルト音楽・表象芸術大学にてピアノ科助手として教鞭をとり、管楽器科の伴奏助手も務めた。また、マルサラ国際ピアノコンクール、ウエスカ国際ピアノコンクールなど数々の国際コンクールでの受賞歴を持つ。

 6年に及ぶドイツ在住中に、ヨーロッパで様々な音楽活動を展開。フライブルクの著名教会にて、教会音楽師としてオルガン演奏や定期的なミサを担当し、バイエルン・フィルハーモニーの一員としてカール・オルフ音楽祭や国内ツアーに同行。ドイツ国内外での様々な演奏会にも多数出演。ユーディ・メニューインの提唱に基づくヨーロッパのNPO団体「Live Music Now」に所属し、高齢者施設や子どもたちの教育現場へも足を運び、多くの演奏活動を行った。日本国内でもこの経験を生かして、「アウトリーチ・コンサート」を企画、全国各地の学校や施設にて演奏している。
日本に帰国してからは、日本女子大学、上野学園大学にて後進の指導に当たりながら、東京藝術大学の指揮科演奏研究員として、指揮レッスンでの伴奏をはじめ、マリス・ヤンソンス、チョン・ミュンフン、ダン・エッティンガー、小林研一郎ら多くの世界的指揮者のもと、稽古ピアニストや合唱の伴奏なども務めた。近年は定期的にソロ・リサイタルを開催し、パーチョ・フローレス(Tp)、ラディスラフ・コズデルカ(Tp)、イェンス・プリュッカー(Hr)、荘村清志(Gt)らの室内楽のパートナー、伴奏者としても多数の演奏会に出演している。日高剛(Hr)「ヴァリエーション・フォー・ホルン」、ザザ・ゴグア(Vla)「ヴィオラ・アルバム」等のCDもリリースされ、演奏収録やインタビューは、ヨーロッパ各国のメディア、NHK放送ほか全国のテレビ・ラジオ・新聞などでも度々取り上げられている。
 
これまでに岡崎悦子、植田克己、浜口奈々、V・ベルゾン、W・ブローザーの各氏に師事。現在、駿台音楽院主任講師。